こんにちは。
CHIKAKOです。
今日は、【子供がいない人生】について考察してみようと思います。
【子供がいない人生】と書いたものの、子供が「いない」とか、子「なし」 などの表現は、何かが不足しているという解釈をしてしまうような表現なので、偏った見方っぽくてあまり好きではありませんが、他に適切な表現が見つけられなかったので、ところどころ使わせていただいていますこと、ご了承ください。
私自身、子供のいない人生がそろそろ確定する時期に入りました。今でこそ、赤ちゃんや小さな子どもを直視することができるようになりましたが、以前は、新生児を見るととても複雑で辛かったです。「元気に生まれて来れてよかったね」とはいつも思えますが、まだまだすんなりと受け入れる状態にない時もあります。しかし、以前よりは「子供がいない」「子供を産めなかった」という何とも言えない、どうしようもない現実を受け入れ始めているような気もしています。子供がいなくて辛いなと思う時もあるし、実際には「意外と幸せなんだよね〜」って思うことも結構あるのが現実です。
しかし、外から見ると、子供がいない夫婦はかわいそうと思われたり、子供がいないことで何だか社会に役立っていないような思いになることもあります。さらに、女性としての存在意義への問いや、子育てをしていないことで肩身が狭い思いをしたり、生きづらさを感じることも正直あります。
- 自分の子供が生まれた時に、赤ちゃんを抱く感情ってどんな感じなんだろう?
- 元々子供は好きじゃなかったけど、自分の子供はやっぱり可愛いのかな?
- 親子でお出かけとか、家族って感じで幸せそうで羨ましいなぁ
- お母さんって言われてみたいなぁ
- 子供に可愛いお洋服を着せてニヤニヤしてみたいなぁ
なんて前向きな悩みもあれば、
- どうしてあの時あぁしていなかったんだろう
- 子供がいないことで会話についていけなくて、孤独感もあって辛かったなぁ
- 早く産まないとだめだよ!と言われて、わかってるけど…って思って傷ついたなぁ
- 子供がいないことをかわいそうだと思われて、何だか腑に落ちない気持ちだったなぁ
- 子供がいないせいで、マウントを取られたり意地悪や嫌味を言われることがこれからも憂鬱だなぁ
こんなふうに悩んだり落ち込んだりすることもあります。
「子供がいない」と一言で言っても、その状況に至るまでには人それぞれにさまざまな経緯があるはずで…。どんなことを経験してどんな思いになって…という今日に至るまでの感情が、「人によって違う」ということにも配慮してもらいたい、そんな思いになることもありました。
しかし、人生の残酷なところでもあるのですが、死ぬまでは、私たちはどんな状況でも生きていかなければなりません。そして、子供がいなくても「幸せに楽しく堂々と生きる権利」も、もちろんあるのです。
そこで、今日は、子供がいないことで、傷つく言葉を言われたり意地の悪いことをされて傷ついたり悩んだり落ち込んだりしてきた私が、可能な限りあなたに寄り添いあなたの自信を取り戻したいと思います。そして、子供がいなくても周りに遠慮することなく、「堂々と人生を楽しみ、幸せに生きていけるようになるお話」をさせていただきます。ぜひ、最後までお読みいただけると幸いです。
大丈夫。
子供がいない人生を堂々と楽しみ、絶対に幸せになって正解にしていきましょう。
ということで、まずは、私に子供がいない理由と、私が経験した姑からの嫌味、不妊カウンセラーになりたいと言っていた知人との間で起こった信じがたいお話を順番にさせていただきます。ご興味のある方は、このまま読み進めていただけると幸いです。
1.私に子供がいない理由とは?
まず、「私に子供がいない理由」をお話しさせてください。
1.夫婦で子供を作るという計画のもと結婚したが…
私は結婚当初「結婚して3年目に子供を作る」と夫と約束をしていました。しかし、結婚後、姑が非常に過干渉で週に5日、1日に4〜5回も夫に電話をかけてきたり、私がそこにいるだけで執拗に姑から嫌味を言われたりと、いちばん夫婦関係を構築しなければならない時期に、やたらと姑が関わってきました。姑の住む家から徒歩3分のマンションに住んでいたことも、「なんでこんなことOKしたんだろう」と後悔するばかり。私自身、当時はフルタイムで仕事をしていたのですが、仕事の疲れに加え、心臓に鉛が入っているのではないかと思うほど毎日疲れきり、新婚なのに憂鬱で心はいつも重たかったです。
当然、私はそんな姑を嫌いになります。自信もなくしてしまいました。当たり前です。夫にもなんとかしてほしいと何度も伝えましたが、当時の夫は私の味方をしてくれませんでした。気持ち悪いほど姑に言い返さないし、お互い仕事が忙しくすれ違いもあり、喧嘩ばっかり。夫婦として全く機能していませんでした。そして、私が33歳になる頃、ついに私は夫へ離婚を告げました。
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「このまま子供を作ることを拒否されて協力してくれないのであれば、離婚してください。私には時間がありません。もう34歳になります。人の人生をなんやと思ってんねん!」
と、結婚指輪を机にピシャリと置き、夫に伝えたのです。
2.厳しい現実が続いた結果
離婚したいと言った結果、夫は焦ったのか、すぐに婦人科の先生の指導のもとタイミングを取り、かなり早めの2ヶ月目に私は妊娠します。しかし、この時に妊娠した我が子は、9週で稽留流産となり会うことはできませんでした。当時、夫に「妊娠した」と言った時、夫は泣いて喜んでいました。姑の味方をするわ、妊活にも協力してくれないわ…あれだけ憎んでいた夫ですが、その姿を見てなんだかホッとしたのを覚えています。本当は夫も子供が欲しかったんだなと、私と同じ気持ちがあったことに気がつくことができた瞬間でもありました。
流産後は、掻爬(そうは)手術(子宮の中に残っている赤ちゃんや内容物をきれいに取り出す手術)を行い、「3ヶ月は子宮を休ませて整える時間が必要だから、妊活は少しお休みしましょう」という医師の指示もあり、妊活は3ヶ月ほどお休みしました。そして、3ヶ月が過ぎやっと妊活を再開しようと思っていた矢先、今度は年に一度の乳がん検診で乳がんが見つかり、その治療をすることになったのです。
乳がんの治療(私の場合)は、まず手術(温存)→放射線治療約1ヶ月→ホルモンを抑える注射(2年)と同時進行でホルモンを抑えるお薬を飲む(5年)の、長期にわたります。その期間は、ホルモンを抑えているわけなので、もちろん妊娠・出産はできません。注射を打っている期間は生理も止まりました。主治医には、治療後の妊娠は可能と言われていて「そうなんだ」と少しホッとした部分はあったとは思います。しかし、病気に対するイメージやこれからの治療のこと、子供を産めないかもしれないというダブルの困難に対して、その時は後悔の気持ちの方が強かったです。
また、夫と子供の話や卵子凍結の話をすることもありました。しかし、これまで私の「子供がほしい」という希望を長年聞かず無視し続けた夫に対して、当時の私には怒りもあります。また私が自分の体を犠牲にして我慢するという気持ちにはなれず、「これ以上、自分の体を傷つけるようなことはしたくない」その思いが強く、卵子の凍結はしませんでした。
「あの時、夫と離婚していればもっと早く子供を産むことができたかもしれない、夫と結婚しなければ子供を産めたかもしれない」、過去に対しての後悔ばかりが、長い期間、私の頭の中をぐるぐる巡りました。
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長々と書いてしまいましたが、私に子供がいない理由は、「夫婦のすれ違いと病気による治療のため」が正式な理由ということになります。
続いては、私に子供がいないことで受けた嫌味やできごと、それについて思うことをお話ししていきます。共感していただける部分もあるかもしれませんが、嫌な気持ちを思い出させてしまったらすいません。
2.子供がいないことで受けた嫌味とできごと、それについて思うこと
1.子供がいないことで感じる苦悩と具体的なできごと
子供がいないことで、産まなきゃいけないのに…という謎の社会的なプレッシャーや焦燥感、置いてけぼり感、将来への不安、孤独感を感じたり、配慮なき周りからの言葉に傷ついてきた人は少なくないでしょう。
例えば私の場合、今住んでいる地域が田舎ということもあり、子供がいないことで「自分は一般的でないカテゴリーにいるんだ」と感じさせられる場面がわりとあります。都会と地方では、まだまだ本当の意味での「生き方の多様性」の認識に相違があり、田舎では子供がいないことを受け入れられにくいシーンもよくあるのです。
子供がいないから暇だと思われたり、周囲が子供の話題で盛り上がる中、自分だけその話についていけないことによる孤独感などを感じる機会もしばしばです。虚無感とも言えるかもしれません。暇でもないし少数派なだけで、なんだか肩身の狭い思いを感じることもあります。そして田舎では、子供のいない夫婦にあまり出会うことがありません。それが悪いというわけは全くないのだけど、どこを見ても歩いても子供ばかりです。
また、私と同じように流産などの経験をされた方の場合、新生児や小さな子供を見た時、有名人などの妊娠出産報告などがきっかけで凹むことがありませんか?流産した時の気持ちがフラッシュバックして、急に辛くなることもあるのではないでしょうか。「私には子供がいないんだ」「なぜ私には子供ができないんだ」ということを、改めて思わされてしまい、胸が苦しくなることもあるかもしれません。
ここからは実際に、私自身に子供がいないことで、どんなことを体験し辛い思いをしてきたのかを具体的にご紹介させていただきます。
①姑からの嫌味
姑は結婚当初から、会えば私に嫌味を言ってくる人で、そこにいるだけで嫌味を言われて、まるで私の存在する意義をすべて否定されたような気持ちになることがよくありました。結婚したばかりでいちばん幸せを感じたい時期だったのに、本当にとても辛い毎日でした。
ある時、私たち夫婦が姑と物理的にも心理的にも距離を取って生活できるようになった頃、私たちの新しいマイホームに夫の家族が訪れます。その際、姑とわんこと私だけになった時間があったのですが、予想通り、姑はわんこを見ながら次のように言いました。
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「この子が、孫やったらなぁ」
と。
夫のいない隙に私だけに向かって、姑はそう言ったのです。
私はまず、「わんこになんて失礼なことを言うんだろう」と思いました。わんこは私にとって、大事な大事な我が子であり家族です。そのわんこに、「孫だったらよかったのに」と言った姑を当然受け入れることはできません。「この人、本当に人間なんだろうか?」と改めて思いました。
正直なところ、「子供がいないのは私の責任ではないし、あなたの息子が早いうちから妊活に協力してくれていたら、今頃子供はとっくにいたはずだし、あなたが息子に過干渉でなければこんなことにもなっていなかったんじゃないでしょうか?」って言ってやりたい気持ちでした。
よくそんなことを言えるなぁと、嫌味ばかり言う姑のことを今もなお軽蔑中ですが、正直もうこの方は、私にとってどうでもいい領域に入っている人です。ただ、「夫のお母さんに嫌味を言われる」という現実はやっぱり悲しいですね。ましてや自分が悩んでいることに対しての嫌味なので、それはそれは責められているようで傷ついてしまいます。
このできごとは、姑からたくさん言われた嫌味のうちの一つにすぎませんが、愛するわんこが関わっていることなので、やっぱり嫌な気持ちや怒りの気持ちがが強く、忘れられない言葉となってしまいました。
姑が嫌味を言う理由についても言及しておりますのでよかったら読んでみてください。
かなり楽になれると思います(^^)
②不妊カウンセラーらしからぬ驚きの行動
地元に帰ってきて2年弱くらいの頃でしょうか。ブログを通じて出会った女性がいました。その方は、ご自身が不妊治療を何度も受けながらも流産を繰り返し、やっとの思いで子供を授かりご出産されたとおっしゃられていて、大変ご苦労をなされている方です。そして、ブログを通じて私の病気の体験を知り、どこか共感を覚え、わざわざ会いに来てくださったり、時々お会いしてお話しすることもありました。
ある日、その知人(以降Aさん)が我が家に来ることになり、私はAさんの訪問を楽しみに待っていました。しかし、Aさんは私に断りなく、自分の子供を一緒に連れてきたのです。
Aさんに「家には小さな子供を連れてこないで」と、事前に言わなかった(言えなかった)のは私のミスですが、それでも小さな子供を断りもなく連れて来られたのには驚きました。私自身、当時「もしも私に子供ができた場合、この家にいちばんに入る子供は自分の子供であってほしい、この家に自分の子供以外の子供は入れたくない」、そう願っていたし、そう決めていました。さすがに、これから不妊カウンセラーになろう方が、そのような配慮をなさらないとは想像できませんでした。
そして私は、小さな子供がいるのにお断りするわけにもいかず、仕方なく家に入っていただくことになり、本当に本当に辛かったです。それまでの希望でもあったその気持ちが、一瞬にして崩れましたからね。本音を言うと、すぐにでも帰ってほしい!そんな気持ちでした。そしてAさんが帰った後、私はこの思いを伝えました。今度からは事前に伝えてほしい、新しい家には自分の子供をはじめに入れたかった、と。
それから数日後、この件についてもう一つショックなことがありました。
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私とのこの一連のできごとを、Aさんはブログで公開していたのです。本当に信じがたいできごとで、どうしてそういうことができるのだろう?と何度も思いました。不妊カウンセラーになろう方が、そのような配慮ができないという現実も受け入れられませんでした。本当に。そんなカウンセラーに話をしたいとは、私なら絶対に思いません。
もしも、自分に子供がいたと考えて、人様の家に訪問する時、どうしてもどこかに預けられない場合はまず断りを入れます。というか、基本的に連れて行かないですし、子供をまず連れて行こうとは思いません。ましてや、訪問先の方が、ご病気の影響で子供を産めないかもしれないという状況で、さすがに無断で子供は連れて行かないです。本当に悲しいできごとでしたし、信じられなかったし怒りの気持ちもありました。
③その他のエピソードと素朴な疑問
他には、結婚してから数年経っても子供がいないということで「CHIKAKOさんは、子供がなかなかできないみたい」と勝手に思われてしまい、「元気な赤ちゃんが産まれますように」って何も言っていないのに言われることもありました(^^;)親戚のおばさんに「子供は早く産みなさい」と言われたこともあります。親族系のこの類の言葉は、あるあるなのかもしれませんね。
子供がいないと、「あの人は子供ができないんだ」そういうふうに思われてしまうんだなということと、ほんと人の考えていることって、思い込みが多くて勝手でよくわかんないなぁ(^^;)って思いました。 自分だったら絶対にそんなことわざわざ言わないよ…
他にも色々あったのですが、地元の友人(当時)に「流産になって、軽い陣痛みたいな痛みとともに出血した」と話した時、「陣痛はそんなもんじゃないわい」と吐き捨てられ、バカにされたこともあります。それは確かにそうだったかもしれないけれど、なんだかショックだったのを覚えています。
なぜ、こんなにも人の気持ちを想像できない方が多いのでしょうか?
そんな素朴な疑問もありましたし、そのことで悩むこともありました。
3.子持ち様、妊婦様、子なし様…と表現されるけれど
「なぜ、こんなにも人の気持ちを想像できない方が多いのでしょうか?」この疑問を考えた時に浮かんできた言葉が、子持ち様、妊婦様、子なし様です。
今、子持ち様や妊婦様、子なし様などという表現をする風潮がありますよね。これって一部の横柄な方々の影響で、このような表現をされてしまっていると思うんです。でも本当は、「子供がいらっしゃる方、妊婦さん、子どもがいらっしゃらない方が悪いのではなく、日本全体に優しくない人間が増えてしまったことで、そういう横柄な方が浮き彫りになり目立つようになってしまったためではないか」と、私は思っているんです。
どういうことかと言いますと、横柄で自分のことばかり考えて発言したり行動したりする人が、子供がいらっしゃる方、妊婦さん、子どもがいらっしゃらない方に多く集中して存在しているというわけではなく、日本全体に、「人の立場に立って、ものごとを考えたり配慮できる人が減って、人に対して敬意のない人が増えてしまった現象が、子持ち様、妊婦様、子なし様などという言葉を通じて現れているだけ」なのではないかと思うんです。
最近は、なんだかみんな他人に厳しいなと感じることもよくあります。ギスギスしてて攻撃的で怖い。それでも、多くの人は頑張っているし、みんな大変な時代を生きているのは事実だということもわかっています。生きづらい世の中であることも理解しています。
では、そんな多くの方が生きづらい今の時代に、それぞれの人生を楽しみ、特に、肩身を狭く感じてしまいがちな子供のいない方々が、生きづらさから解放され「堂々と自分のことに集中して、楽しく健やかに生きていく」ためにはどうすればいいのでしょうか?
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ここからは、子供がいないことでの悩みを私がどうやって軽減してきたか、どうやって今の人生を正解にしていこう、堂々と自分のことに集中して、楽しく健やかに生きていこう、と考えているかなどをお話しさせていただきます。何かヒントになるようなことがあれば幸いです。
4.子供がいないことで経験する「悩み」を減らし、人生を楽しむためにできること3選
1.できるだけ多様な考え方を知り行動に移す
子供がいないことで、落ち込んだり傷つくことを言われた時の悩みを軽減するためには、やはり「ものごとを一方向からだけ見るのではなく、いろんな方向から見る力」が必要になります。例えば、私の場合「子育てをして初めて一人前の大人になる」みたいな言葉が好きではありません。そんなわけあるかい!と、正直思うわけです。もちろん、子供を育てるということには、大変な責任があります。しかし、世の中には子育てを経験していない人でも尊敬に値する方は、たくさんいらっしゃいます。
ただ、そう思っていても、やっぱり落ち込む時はあります。そこで、何か自分を助ける言葉はないか?と、これまで出会ってきた尊敬する方々を思い出して、自分なりに分析してみたところ、そうだよねって思えるものの見方に気づくことができたのです。
“子育てを経験することで成長する人”
“子育てを経験しても成長しない人”
“子育てを経験しなくても成長できる人”
“子育てを経験しても何も変わらない人“
“子育てを経験したからといって、すべての人が成長するわけではない”そう思うようにしています。
思うようにしていると言いましたが、現実的にもそう思いませんか?
子供がいても、意地悪する大人はいますし配慮のない人は普通にいます。
そして、人の魅力や素晴らしさは、子育ての有無だけで判断できるものではありませんよね?
人が成長するために必要な体験は、子育てだけではないはずです。
自分が成長したいと思っていれば、いつでもどんなことからでも学ぶことができますし、成長することができます。 成長しようという気持ちがなければ、たとえ子育てを経験しても成長に繋がらないのではないでしょうか。
私自身の話で言うと、本当は「命の尊さ」を「妊娠・出産・子育て」という喜びの気持ちで体験したかったです。しかし、私は乳がんという命に関わる病気を経験することで、生きたいと思う力、気持ちのエネルギー、自分の体が生きようとする力、体の自己回復力の不思議、助けられ生かされているという気持ちなど、命の尊さを知ることができました。辛い経験で、喜びとは正反対のできごとでしたが、自分自身の姿勢次第でどんなことからも、学ぼうと思えば学べるし、成長しようと思えば成長できるのです。
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だから、子供を育てることは、人間が何かを学び成長するための「必須条件ではない」と私は考えています。子供が「いない」という視点だけにとらわれず、学びや成長が「ある」という視点を持ち、もっともっと高い位置から広い世界を見るように、さまざまな方向からものごとを見てみる必要があるのではないでしょうか。
もちろん、子育てをするからこそ、得られる体験や内面の変化、子供が成長するたびに感じられる段階的な幸福感もあるでしょう。しかし、それらの感情は、子育てに限った話ではないはずです。それぞれの体験には必ずその経験による気づきや学びがあり、成長するきっかけはいくらでもあります。「自分がその体験についてどうあるか」という方が数億倍大事です。
あなたは、これまでの人生の中で子育てでなくても、あなただけが感じた心から湧き上がる感動、辛さ、苦しみ、憎しみ、気づき、喜び、幸福感など、さまざまな体験や思いを経験してきたはずです。今日までの一日一日、真摯に向き合い少しづつ階段を上って成長し、今のあなたがここにいらっしゃるはずです。
あなたが感じてきた感情によって、背中を押されるように少しづつでも前を向いて歩いてきました。その経験は、あなた自身にもともと備わっている存在価値に加え、努力し培ってきた自分の価値でもあります。成長しようと思うからこそ、今悩んでいるのではないでしょうか。それこそが、あなたの素晴らしいところだと、私は思います(^^)
そして、たとえあなたに子供がいらっしゃらないとしても、今のあなたを、あなた自身で否定することは絶対にやめてください。前を向くにはどうしたらいいか、なにか改善点はないか、と考えるからこそ悩むのです。子供がいないことで悩むということは、あなたが無意識にあなたの成長を望んでいるからで、立派な人間だからではないでしょうか。「幸せになりたい」そう感じながら生きていくために悩むことは、とても立派で美しいことだと私は思います。
2.人に合わせなくていい・わかってもらえなくてもいい、多様性が比較的浸透していて安心できる環境に住む
ものごとは、体験した人にしかわからないことがほとんどです。「わからなくていいし、わかってもらえなくてもいい」こういう考え方も持っているといいでしょう。私のように田舎にいると、この気持ちを理解し合える人はなかなかいませんし、ちょっと自己主張しようものなら、すーっと離れていかれることも実はよくあります(結構、失敗しています)。
特に、私は大阪に住んでいた期間が長いので、そう思うのかもしれません。大阪はね、本当にいろんな人がいるので、ちょっとやそっとの人生経験ではビックリされません(^^;)「ほんまか〜!おもろいな〜それ。ほんで?どないなったん?」みたいな感じで受け入れてくれる人が多いです。そして、その話を笑い飛ばしてくれます。そのおかげで、「まぁ、大丈夫か」って思えることもよくありました。そういう意味では、多様性の認識が高い地域に身を置く方が、子供がいないことをできるだけ気にせず、安心して人生を楽しみながら生きていきやすいのかもしれません。
では、私の住んでいる場所は、そんなに多様性が浸透している環境でもないし田舎だし、そんな場合はどうやってこの自分のモヤモヤした気持ちを解消・軽減していけばいいのでしょうか。
3.自分の素直な気持ちを発信してみる
子供がいないことで感じる、その苦労や行き場のない気持ちを軽減するための方法の一つが、今私が活動しているように、ブログやWebsiteを使って、自分の素直な気持ちを発信していくことだと思うのです。SNSよりも私は圧倒的に自分のWebsiteやブログをおすすめします。SNSはチープな情報がだーっと流れてくることもありますし、突如、子供に関連する内容が流れてくることもあれば、浅くて傷つきやすい必要のない情報もたくさんあります。
一方、Websiteやブログは、あなたがここに辿り着いてくださったように、あなたが知りたいことに対して、文字を入力して検索して訪れていただけるわけです。目的を持って探してくださっているのです。すなわち、より自分の気持ちに近い人が集まりやすく、気持ちを共有できる可能性が上がるわけです。自分のブログやWebsiteを持てば、余計な情報が勝手に流れてくる心配もありません。自分のことに集中して、自分の気持ちや経験を静かに整理して、楽しみながら発信しやすい環境と言えます。
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これは、私自身が公認心理師の先生にカウンセリングを受けたからこそ気付いたことかもしれませんが、SNSの情報って本当に表面的なアドバイスが多いです。その情報では誰も変われない、本当にそう思いました。SNSで見る解決策とカウンセリングで体験する内容が、全く違うのです。そして、ものごとの本質を理解しようとする人、理解している人は全体の1割程度しかいないということも教えていただきました。
自分の感じていることや体験を文章で語ることで、自分自身の内面にある言葉になっていなかった感情も、少しずつ整理されていきます。
- 私は本当はこんなことを考えていたんだ
- 私は本当に心から子供が欲しかったんだ
- 意外と子供がいなくても大丈夫かも
- 私は意外と強い子だったんだ
- 私はこんな言葉を伝えたかったんだ
など、これまで自分自身では認識していなかった自分の本当の気持ちに、気がつくことができるかもしれません。
また、書いて可視化することで
- 私は、これだけのことをやってきたんだ
- 私は、これだけのことを悩み考え抜いてきたんだ
そんな気持ちも湧いてくるでしょう。そして、その経験こそが「これまであなたが生きてきたことへの自信」につながったり、「子供がいないからといって、人より何か劣っているわけではない」と気がつくきっかけになるのではないでしょうか。
とはいえ、自分の気持ちを発信することが苦手な方もいらっしゃると思います。そのような場合は、とにかくあなたが心地よいことや好きなこと、自分が選んで納得のできることをしてみてください。
例えば、私の場合はこのサイトで自分の好きでオシャレだなと思う彩りのよいお料理を作って掲載しています。他には、やはり考え方のレパートリーを増やすために読書をしたり、公認心理師の先生のカウンセリングも受けたりもしました。何かとストレスに感じやすいこともあると思いますので、あなたのストレスのケアなども積極的に行っていきましょう。
体が温まるごはんを食べたり、あなたの好きなお茶やハーブティーで心も体もリラックスしたり、安心できる場所に一人で旅したり、逆にいつも行かない場所に出かけたり、動物と会ったり自然の中に入ってみたりしてみてください。
自分を回復する簡単なリラックス方法を5選、ご紹介しています。
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思いっきりガチのスポーツをしたり、大きな声で歌ってみたりするのもいいでしょう。時には、イライラをクッションにぶつけてみることもいいと、公認心理師の先生はおっしゃっていました。ボクシングがおすすめだそうです(^^)感情は出し切らなければ消えていきません。だから、どんどん動いてみてください。
(ちなみに、私が今いちばんしたいことの一つは坐禅です。坐禅もおすすめですよ。)
4.それでも考えてしまう…
それでも…それでも考えてしまうから辛いんですよ…!という方や、悩みやすくぐるぐるしてしまう方は、あえて、とことん考えてみるのもいいでしょう。一度、その悩みに執着してみるんです。同じことをぐるぐる考えてしまう場合は、過去のできごとによるあなたの感情を消化できていない可能性もあるからです。もしかしたら、その悩みは子供がいないことでの悩みではない可能性もあるかもしれません。このような場合は、なんでそんなふうに思うの?という問いから出てきた答えや自分自身に、何度も何度も問いかけてみたり、カウンセリングを受けてみることもおすすめです。
私自身も、カウンセリングによって、自分が何につまずいて、どんな思考の癖があるのかを知ることができました。そして、何よりそういった自分自身の内面を知ることで、悩みはするけれど、その後の行動が変わってきます。これは、子供がいないことに限らずどんな悩みにも適応できる精神を育てることも可能になってきますので、自分の考え方の癖や傾向を知ることは非常に大切です。
白黒思考や自分を責めてしまう、完璧主義などでしんどい方におすすめの「グレーでもいい」の考え方
白黒思考になってしまう原因は、子供の頃の親からの扱われ方や聞いてきた言葉、家族環境などの影響が関係しているかもしれません。こちらの記事もあわせて読んでみてください。
5.あなたのこれからと、子供がいないことのメリット
ここまで、子供がいないという悩みを軽減する方法についてお話ししてきましたが、子供がいないことのメリットも、実はたくさんあるんですよ。見ているものを変えるだけで、メリットっていっぱい浮かんできます。あなたなりのメリット、きっとあるはずです(^^)人から見れば、「羨ましい」と思われていることもあるかもしれません。
1.あなたにいちばん伝えたいこと
長い長い記事にお付き合いいただきありがとうございます。
いろいろと、私の思いを書きましたが、とにかく私が伝えたいことは、
「あなたに子供がいてもいなくても、あなたの人間的・社会的価値が下がることは絶対になく、楽しく堂々と自信を持って生きてほしい」
それが、いちばんの思いです。
今、子供がいなくて悩んだり苦しんだりしている方が、辛いことがありながらも、それでも自分の価値を見失うことなく、堂々と人生を楽しんでほしい。そう思います。
2.子供がいないことのメリット
そして、「子供がいないことのメリット」も知っていてほしいです。
大多数の人と比べて「ない」に視点が行きがちですが、子供がいないことで、いいこともたくさん体験できます。
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必ずしも、すべての子供がいらっしゃらない方にあてはまるわけではないかもしれませんが、子供がいないことで、自分の時間を「自分次第で」調整しやすくなる場合もあります。その時間は、あなたの好きな趣味に使ったり、仕事に集中したり、ちょっとリッチな旅行に行ったり、優雅なアフタヌーンティーをいただいたり、家であえて何もせず過ごしたり、とにかく自由に使っていいわけです。さまざまな体験をすることで、自己成長の機会をより多く得ることもできますし、経済的な面でも選択肢の幅は広く設定できるでしょう。
また、夫婦の間でお互いに時間を共有し、夫婦の絆を深める時間を確保できる点もメリットの一つです。私自身、夫とはよく話しますし、お互いにチーズが好きなので、チーズを食べながら色々と話をする機会もあります。普段の食事の時間もできるだけ一緒にとるようにしたり、お料理を話のネタになるようなものに工夫したりと、夫婦二人の時間を楽しむこともできます。そして、たとえ喧嘩をしたとしても、夫婦で互いに向き合い助け合って生きていこうという思いも、年々強くなってきたかもしれません。
そして、我が家にはわんこがいるので、私の全愛情をわんこに注ぐこともできますし、一緒に旅行なども楽しみます(^^)私の場合、わんこを全力で育てているので、結構忙しいです。朝は早朝から30分、寒い時期は昼間に2時間近くお散歩に行くこともあります。
手作りのトッピングご飯を準備し、シニアなのでお腹の負担にならないように、1日3回のご飯をペースト状にして与えています。準備から片付けを終えるまで、約1時間かかります。お散歩後は、毎回手足を洗い丁寧に拭いて、顔のシワの間や体もホッとタオルで丁寧に拭きます。その後、皮膚の常在菌のバランスを整えるジェルでブラッシングをし、内側からも外側からも美しくいられるよう常にサポートしています。
ご飯の後は、必ず一緒に遊びます。犬種の特性から動物病院に行くことも多いです。わんこが水を飲んだらその都度口の周りを拭きますし、室内温度は常にチェック。寒そうにしてたら毛布やタオルケットをその時に合わせてかけています。
普通に犬を育てている感覚の方には、そんなこと子育てに比べたら楽でしょう?と思う方もいらっしゃるかもしれません。たしかに、部分的にはそうかもしれませんが、わんこは言葉が話せないので、常に、執着ではなく観察、そして察することが必要です。とにかく私は、全力でわんこを育てているので忙しいです。もちろん、これに加えて自分の仕事や家事もあります。人間も犬も、大きいも小さいもありません。尊い命に責任を持って育てています。
すいません…わんこ愛が強すぎて、ちょっと力説してしまいました。
子供がいないことのメリットは、ライフスタイルや環境によって異なりますが、総じて「それぞれの家族のかたちに応じた独自の豊かな時間を作り出すことが可能」ということではないでしょうか。あなたにしかできない独自の夫婦のかたち、独自のライフスタイルを、ぜひ、楽しみながら見つけ出し築き上げていってください。もちろん、その人生を堂々と、幸せに生きる権利がありますからね。自信を持って!
最後に。
子供がいないことに突っ掛かり、あなたに嫌なことを言ってくる人はこれからも一定数いるでしょう。しかし、子供がいないことで悩んだり苦しんだり前を向こうとしているあなたのその姿は、そのような、人として未熟な人間よりもはるかに美しく、女性として人として私は尊敬します。比べることはあまりいいことではないかもしれませんが、私はそう思っています。あなた自身が、あなた独自の人生を納得して生きることがいちばん大切なのだから。
「子供がいることも、子供がいないことも幸せの一部にすぎない」
簡単なことではないかもしれませんが、そう思えるようになることで、あなたの本当の人生が始まり、健やかで、あなたが納得できる人生、すなわち「これが正解だ」と言える人生になっていくでしょう。
子供がいようがいまいが、あなたには「楽しく堂々と、幸せに生きる権利」があることに変わりはありませんからね。
というわけで、長々と最後までご覧いただき本当にありがとうございます。
何か少しでも、あなたの気持ちが和らぐ言葉が見つかれば、とても嬉しく思います。
ではまたお会いしましょう。
A bientôt 👋
CHIKAKO
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