こんにちは。
CHIKAKOです。
今日は、「毒親に育てられた人の特徴と、毒親から自分を自由にする方法」をご紹介しようと思います。私自身、長年生きづらさを抱えて生きてきました。もちろん、楽しいこともたくさん思い出します。しかし、何をしても
「心から楽しめない、幸せを感じてはいけない、自分の喜びを感じると同時に罪悪感のようなものを感じる」
このような、すっきりしない苦しみにも似た気持ちを感じながら生きてきました。そして、このような感情になる原因が、毒親の影響だと気がついたのは30代中頃、今からちょうど10年くらい前でした。
1.毒親による影響とは?
<毒親が子供に与える影響>
毒親は、子供との関係性を健全に築くことができず、子供が大人になるにつれて生きづらさを感じたり、対人関係などの問題を抱えやすい傾向にあります。
<毒親とは?>
毒親という言葉には、正式な定義が定められているわけではないようですが、一般的には「子供の心身に対して、有害な影響を与える親」のことを指します。
例えば、親が子供を批判したり、子供の気持ちを無視したり、感情的に叱ることを繰り返し行なったとします。すると、子供の自己肯定感(自分の価値や能力を認め、自分を大切に思う気持ち)がうまく育ちません。自己肯定感が低いと、自分に対して批判的な思考をする癖がついたり、自分を否定しがちになり、自信を持ちにくくなってしまいます。
自己肯定感は、心身を健全に保ち、人間関係や仕事で自分の力を発揮することに影響を与える重要な要素であり、非常に大事なモチベーションです。
また、過干渉な親は、一見子供と積極的に関わり、愛情をかけているように見えます。しかし、親の意見を押し付けたり、子供の気持ちを尊重しない行動は、実際には子供の気持ちを無視することにつながります。
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2.毒親の行動と、毒親に育てられた人の特徴
ここからは、毒親から私がどのような言葉を聞き、扱いを受けてきたかの例を挙げ、「毒親に育てられた人の特徴」をお話しさせていただきます。
1.子供を褒めない
親に褒められないことで、「私はここににいてはいけない、もっと頑張らなければ褒められない」という思いに支配されるようになり、今の自分を受け入れることができず「自己受容(自分の長所・短所に関わらず、自分自身をありのままに受け入れること)」が育ちません。頑張ることがエンドレスになってしまい、限界がわからなくなってしまいます。
私は小学生の頃、絵の賞をいただいたことがあるのですが、その時も母には一切褒められることはありませんでした。「先生の指導が良かったんだね」と、洗濯物を畳む母に背中を向けられたままボソッと言われ、「私はこの家にいてはいけないんだ」と凍りつくような恐怖感でいっぱいになったことを思い出します。
褒められないことが続くと、頑張ることへの終わりなき戦いが始まり「完璧でなければならない」という完璧主義者になってしまいます。
2.兄弟の中で自分だけ、やりたいことはすべてダメ、家族や親族間で男尊女卑の扱いを受ける
また、やりたいことをすべてダメだと言われたり、女だからといって、兄弟間で差別的な扱いを受けたり軽く扱われたりすることで、「自分は重要な存在だ」と思えず、「自己重要感(自分の存在や意見が、他者や社会にとって重要であるという認識)」が育ちません。何でも自分が悪いんだ、私なんて…と思いがちになってしまいます。
3.ヒステリックに長時間怒る
1時間以上にわたり、母は私を感情的かつ執拗に叱りました。私が挑戦的な顔をして反抗すると「それが親に対する態度かー!!」と、母の怒りは延々と湧き上がってきました。親が、いつどんなタイミングで怒るかわからない場合、その不安感から他人の顔色や周りの目を気にするようになってしまいます。つまり、自分に自信が持てません。
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親からこのような扱いを受けると、自己肯定感、自己受容、自己重要感が健全に育たないため、次のような弊害が生まれてしまう可能性が高まります。
- 自分を否定的に捉え、欠点ばかりを過大評価したり自己批判が強くなって、自分に自信を持てない
- 他人の目や評価に依存し、不安感から健全なコミュニケーションや人間関係が築けない
- 自己否定により他人と自分を比べてしまい、ストレスや不安を感じやすい
- 失敗が怖くて、チャレンジする機会を逃してしまう
- 自分が重要な存在だと感じられず、自分の感情を我慢し健全に表現できない
など、毒親に育てられた人は基本的に自分に自信が持てず、不安感が強いなどの特徴がある方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
次は、「自信が持てない」「不安感が強い」「人の顔色が気になる」などの生きづらさや辛さを抱えた私が、カウンセリングを受けることにより、どんな気づきを得てどう変化していったか、という話をさせていただきます。
3.カウンセリングによる気づき
1.カウンセリングを受けようと思った理由
まず、私がカウンセリングを受けようと思った理由からお話しさせていただきます。
私がカウンセリングを受けようと思った理由は、夫との「喧嘩にならない喧嘩」の解決に限界を感じていたことです。私は、基本的にいつも夫の顔色が気になってしまい、自分の意見を伝えることに自信がありませんでした。行動が夫に対して依存的だったと言えるかもしれません。なので、夫の自分本位な行動に我慢を続けた結果、強い犠牲感を感じていました。その犠牲感が定期的に爆発し、喧嘩にならない喧嘩になるのです。
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先ほどから繰り返している「喧嘩にならない喧嘩」とは、私の犠牲感が爆発した時、夫は不機嫌になり私を無視して部屋に閉じこもります。まるで私と向き合う気がさらさらないような態度を取り、意見を言い合うことができない喧嘩のことを、私自身が勝手に言っている言葉です。
このような行動は、大事にされているとは思えないし、私は軽視されているといつも感じていました。
そして、この喧嘩がもっとも長引いたのが、昨年のちょうど今頃10月〜今年の3月。約半年間続き、この期間内に私はカウンセリングを受けることを決めました。見つけたのは、「毒親からの脱却」を目的とした講座付きのカウンセリングです。
他人の顔色が気になることや、自分の意見や本音を言えないこと、そのせいで自分の評価や意見を他人に依存してしまいがちだった私は、これが毒親の影響だということはよくわかっていました。そして、親との関係性が、パートナーとの関係性にそのまま影響してしまう可能性が高いということも知っていました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが「投影」ですね。
だから、毒親から精神的に自由になることは、夫婦の問題からも精神的に解放されるという期待もあり、この講座付きのカウンセリングを受けることにしたのです。
カウンセリングを受けることで、姑からの嫌味も気にならなくなりました(^^)
カウンセラーさんが公認心理師であること、88個もの心理療法の経験をされていること、カウンセラーさんも毒親で苦しんだ過去があったということ、さまざまな国で経験を積まれているということ。そして、YouTubeで発信されている内容が、「ものごとの本質をついている」と感じたこと。これらの要素から、このカウンセラーさんは信頼できると判断し、カウンセリングを受ける決断をしました。
2.カウンセリングによる気づき
カウンセリングを受けたことで、衝撃的に驚いたことがあります。それは、何かにつけて、いつも「私が全部悪い」と感じてしまっていた私が「自分が悪いのではない、自分の責任ではない」と体感できたことです。
具体的にはこちらの記事を読んでいただければと思います。
講座の中のある課題で、カウンセラーさんに、この記事のように過去の私の話をする機会がありました。
お読みいただけたでしょうか?
ここからです。「自分が全部悪かったわけではない。たまたま、あの親の元に生まれ、私を取り巻く環境の中で、親や祖父母、親族から聞いてきた言葉や扱われ方にたまたま問題があっただけ。私はまったく悪くなかったんだ、私に責任はなかったんだ」このように気がつき、思考や考え方に変化が現れ始めはじめました。
「本来の自分は、何にも悪くなかった。そのままでよかったんだ」と、心から感じることができたのです。
ホッとしましたし、納得もできました。
さらに、「すべて私が悪い」と感じる癖、つまり白黒思考やゼロヒャク思考が「グレーでもいい」に変化していきます。夫との関係の中で、こう言われたからダメだ、これができないなんてダメな夫だ、などと思うことが減りましたし、「夫にはイライラするポイントもあるけれど、私のことを理解してくれている部分もある」こういうふうに考えられるようになりました。
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4.毒親から自分を自由にする方法
「自分が悪いのではない、自分の責任ではない」このように気づくことができたら、次はこの感覚を日常生活で習慣化していくことが大切です。ここでは、毒親から自分を自由にする具体的な方法を、順番にご紹介していきますので、少しずつあなたの暮らしの中に取り入れて実行してみてください。
1.自己否定や自己批判に気がついたら
自己否定や自己批判に気がついたら、自己否定している自分を認識する癖をつけてみましょう。「自分が悪いのではない、自分の責任ではない」と気がついた場合でも、日常生活の中で「やっぱり自分が悪い』と、より戻されることもしばしばあります。しかし、「自分が悪い」と思った瞬間に「あ、私は今、自己否定している」と認識する癖をつけることが、大切な一歩になります。そして、そんな自分に「大丈夫だよ、そのままでいいんだよ」と声に出して言ってあげてください。紙に書いてもいいと思います。
2.小さな成長を褒める習慣をつける
あなたが、「自己否定している」と認識することができたら、そのことに気づいた自分を褒めてあげてください。そして、朝早く起きれた、健康的な朝ごはんを食べた、満員電車に乗って会社に行けた、今日は少し気分がいいな、などあなたに起こった小さなできごとにも「朝早く起きれて私偉い、健康的な朝ごはんを食べれて私偉い、満員電車に乗って会社に行けた私すごい、少し気分よく過ごせている私偉い」という感じで、自分を褒めてみましょう。日々、繰り返し行うことが大切です。
3.親に褒められなくても大丈夫だと気づいたら、心理的な距離を意識する
自分で自分を褒めることが習慣になれば、「あれ?親に褒められなくても私大丈夫だ」と、親に褒められなくても自分を肯定できるようになってきます。「親に褒められるよりも、職場の人や他人から評価されたり、自分で自分を評価する方がよほど自信につながる」と、思うようにもなります。
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このように「評価基準や価値基準は自分で決めることができる」と気がつくと、自然に親との間に心理的距離が生まれ、「親も一人の人間であり、完璧ではない」ということにも気がつくでしょう。親からの言葉や態度に一喜一憂することも減ってくるので、この感覚も繰り返し意識してみてください。親との境界線を意識することも忘れずに。
4.カウンセリングを受けてみる
ここまでの行動が一人では難しいと感じる場合は、カウンセリングを受けることも視野に入れてみてください。人に頼ったり、助けを求めることは決して恥ずかしいことではありません。むしろ、勇気ある行動だと私は思います。カウンセラーさんは、自分では気づけないあなたの心の奥にある感情に、手を差し伸べてくれます。信頼できるカウンセラーさんに、素直な気持ちで、悩んでいることや今の苦しみを伝えることが大切です。
5.SNSや動画などでは得られない本質的な体験を
SNSや動画の情報を見たり聞いたりするだけでは、本質的な体験にはなりません。カウンセリングを受けることは、カウンセラーさんと自分自身に正面から素直に向き合うことの重要性を学ぶことができます。SNSの情報だけでは、「わかった気になっただけ」という本質的な変化には結びつかない場合が多いです。自分自身を知るためにも、カウンセラーさんや自分自身と向き合う中で感じる、本質的な感情の体験をおすすめします。
5.自分を自由にすることの大切さ
ここまで、毒親から精神的に解放され自分を自由にする経緯を、私の体験とともにお話しさせていただきました。
「自分は何も悪くなかった」
「これまでの状況は自分の責任ではなかった」
このような気づきによって、今まであなたが抱えていた心の重荷や苦しみが解き放たれ、脳内の思考が自由になっていきます。今までは、何かのせいにしていたことや諦めていたことに対して「あれもできるかも」「こういう考え方もアリかも」「こういう可能性もあるよね」といったように、新しい視点や可能性も広がっていきます。
そして、その思考が自然とあなたの行動にも影響を与え、それまで不安や恐れで避けていたことに挑戦したり、落ち着いて人とコミュニケーションを取れたり、人を信頼できるようになるでしょう。
「今の私で大丈夫」
このような気持ちが芽生え、親に認められたい、褒められたいという気持ちではなく、自分自身の価値観で楽しさや喜び、幸せを選ぶ行動ができるようになります。このような選択や行動が、真に「自分を大切にする生き方」と呼べるのではないでしょうか。
思考が変わり、行動が変わる。行動が変わると生活が変わります。毎日の生活が変わるということは、人生そのものが変わっていきます。
毒親から精神的に解放され、あなた自身の価値観や基準に基づいて選ぶ生き方こそが、本質的な幸せにつながるのです。どうか、ご自分を大切にすることの必要性を理解し、心から自由を感じて軽やかな人生を歩んでいってください。
今日も最後までご覧いただきありがとうございます。
それではまた、お会いしましょう。
A bientôt 👋
CHIKAKO
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