こんにちは。
CHIKAKOです。
突然ですが、あなたは今までに「ゆるせない」と思うことや体験をしたことはありますか?
理不尽に傷つけられたとか、産後育児や家事をしなかった夫への恨みとか、浮気されたとか、いじめられたとか、義母に嫌味を言われたとか、仕事で成果を横取りされたとか。一言では言い表せないどうしようもないゆるせない記憶の一つや二つ、あなたにもきっとあるのではないでしょうか。
「ゆるせない」の何が苦しいかって、「ゆるせない気持ちが堂々巡りでなかなか消えない」、「ゆるせないゆるせないとぐるぐる思考になってしまう」そのせいで「ゆるせない自分がしんどい」など、もちろん相手のことが「ゆるせない」という事実があるわけですが、それ以上に「ゆるせなくて苦しい自分」がいることが、実はいちばん苦しかったりしますよね。
世の中には、「ゆるすことで苦しみから解放される」とか、「ゆるせない自分をゆるしましょう」とか色々言われていますが、これってそうそう簡単にできることではありませんよね。わたし自身「ゆるせない自分をゆるす」っていう感覚が、正直まぁわかるんだけど、いまいち感覚が掴めない気もするんです。そんな簡単には無理だよって思います。
じゃあ、「ゆるせない自分をゆるす」って、どうやればいいのでしょうか?
①「ゆるせない自分をゆるす」とは
「ゆるせない自分をゆるす」とは、おそらく「あの人をゆるさなくていい、あの人をゆるしていない自分、ゆるさない自分でもいい、あの人をゆるせない自分を受け入れる」ということなのではないかと思います。ただ、それを聞いて、すぐにできる人はいいでしょうが、「それができないから苦しんでいるんですけど」という人も、いらっしゃるのではないでしょうか。そもそもいろんなことを試してきたけれど、それでもゆるせないから苦しんでいるのであって。そんな簡単に許せるはずはないのです。
実は、わたしも「ゆるせない人がいて苦しみもがいている」その一人でした。
ざまざまな情報を探し、心理学を勉強し、本を読み、動画を探し、どうやったら楽になれるのかを、すごく探しました。その中で、ようやく「そっか、そう考えると少し救われるかもしれない」という考え方を見つけたのです。それは、
・わたしは、あの人をゆるせなくてもいいという「結論を出した」
・ゆるせないというその部分においては、単純に「運が悪かった」
という考え方。これらの言葉は、心のことなどについて情報発信していらっしゃる方から得た言葉で、意味自体は「ゆるせない自分をゆるす」と何ら変わりない意味かもしれません。しかし、言葉が変わるだけで、この「自分をゆるす」を受け入れることへのレベルが下がって、ちょっと受け入れやすいような気がしないでしょうか?
特に、「わたしは、ゆるせなくていいという結論を出した」の「結論を出した」については、「もうゆるせないって決定しましたので」みたいな感覚に近いと思ったのです(^^;)自分で決めたことについては、なんだか受け入れやすいですよね。
②ゆるさなくていい理由
人をゆるせないと思う時の特徴として、
「ゆるせないのに自分の気持ちや思っていることを相手に言えない、または言ってない」
だから、イライラしてモヤモヤする。
っていうことが、自分の中で起こっているような気がするんです。
自分の気持ちを、ちゃんと相手に跳ね返していないんですよね。
じゃあ、どうやって跳ね返すか。
例えば相手に何か嫌なことや傷つくこと、ゆるせないことをされた時、
なんでそんなことをするの?
傷つくじゃん。
ゆるせない。
やめてよ!
こんなふうに言ってみるといいかもしれません。
「わたしがそんな酷いことをされる理由なんてどこにもありませんが?」と、自分の意思をしっかり伝え、言われたことやされたことに対して受け入れない。そして、自信を持って跳ね返すくらいの言葉や態度ができていたら「ゆるせない」という気持ちは、あなたの心を苦しめるほどに大きく残っていなかったかもしれませんよね。
相手が悪いものは相手が悪い。
あなたがわたしを傷つけたのだからゆるさない。
このような強い気持ちを、伝える、態度に出す、または自分自身でしっかりそう感じることができていれば、「ゆるせない」という苦しい気持ちをここまで長い時間引きずることはなかったと思うのです。
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③例えばわたしの話
わたしの話で大変恐縮ではありますが、わたしにもゆるせないことがあります。
実は、夫と義母に対してゆるせないことがあるんです。
それは、結婚していちばん幸せを感じたかった時に、長期にわたる義母の嫌味、そしてそのことから夫はわたしを守ってくれなかったこと、そして夫は妊活に非協力的で拒否され続けたこと、これがわたしの心の中に残っている「ゆるせないこと」です。そして、結局わたしは子どものいない人生を歩むことになりました。
当時のことを思い出すと今も苦しくなり、まったくゆるす気にはなれません。「あの時離婚して、別の人と結婚していればわたしは子どもを産み育てることができていたのかもしれない」そんな思いにいつも至ってしまいます。
そして今も、夫のその部分に対して「ゆるせない」気持ちが強く残っています。
そして、我慢に我慢を重ね、時には思いを伝えることもしてきたのですが、あなたと同じように長く苦しんだ後、やっと「ゆるさない」という結論を出すことができたのです。
④ゆるす必要はまったくない
長く長くこの気持ちに苦しみました。今も苦しい日はありますし、夫と離れて顔を見ない生活を送った方が思い出すことが減って楽になれるのではないかと考えることもしばしばあります。正直、そういう状態になるととてもしんどいです(^^;)
苦しくて苦しくて、人に話したいけれど子どものいないその理由はさまざまですし、子供のいる人の方が圧倒的に多いですし、話してもいいかなと思える人もそうそういませんし、実際に「人には話せないわー」と感じる現実があります。でも、誰かにわかってほしい。「ゆるせない」から解放されて楽になりたい。そう思う日が続いていました。
ですが、「ゆるさない」という結論を出したことでわたしの心の中は、「よし、これでいい」と思えることが格段に増えたんです。結論を出すことで、その答えに自信を持てた感じかもしれません。もしかしたら逆で、自信が持てたから結論を出すことができた、とも言えるかもしれません。そして、
“「ゆるせない」という結論を自分の中で出し
それ以上、自分で自分を傷つけないこと”
このような優しい言葉も見つけました。
ゆるしていない自分をゆるせないことで、長い間自分を苦しめてきたし、そのせいで過去の傷をさらに深めてしまう可能性もあります。苦しいこと、辛いことを何度も何度も思い出すことで、その思いは強化されると言われています。
ゆるせないことをされた時は、相手によって傷ついてしまったわけですが、ゆるせなかったことを思い出して苦しんだり心に痛みを感じることは、自分で自分を傷つけていることと同じになってしまいます。苦しいですよね。でもね、上にあげたこの言葉にはとても愛があると思うので、よかったらよく噛み締めてみて読んでみてください。
「あなたはゆるせなくてもいい、ゆるさなくてもいい、あの人をゆるさないという結論をあなたが出してもいい」
「だけど、そのゆるせなくて苦しいという気持ちを持ち続けることで、それ以上あなた自身を苦しめる必要はまったくない!そのことであなた自身を傷つけないで!!」
という寄り添いの気持ちが含まれているのだと、わたしは受け取りました。
あなたをゆるせないと思わせるほどの酷いことをしたのだから、それは余程のことなんですよね。他のことはゆるせてきたはずなのに、そのことに関してはゆるせないでいるのですから。それは、当然「相手が悪い」と思ってもいいことなのです。
だから、ゆるす必要はまったくない。
ゆるさなくていいのです。
ゆるさないことで、新たな気持ちに気づいた部分もあります。
気が向きましたら、こちらもぜひ読んでみてください。
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生きていると、どうしてもゆるせないことって必ずあります。それも含めた上で人生のよさや深み、そして人生を味わい尽くすことできればいいのですが、でもそれって絶対に簡単なことではないし、聖人君子のような人にしかできないと思うんです。聖人君子になれたら幸せか?そうでもないですよね。だからあなたは今、とても難しいことを今しているんだって思った方がいい。あなたはとても難しいことに、今向き合っているのです。
だから、そんな自分を「わたし、今とても難しいことに向き合っているんだ」「偉すぎる!!」って思ってあげてほしいし、それはとても大事なことだと思います。そして、いまだにあの人をゆるせないと思っている自分自身に対して「そりゃゆるせないよね。ゆるせなくていいよ。そんなのゆるさなくていい」そう寄り添ってあげましょう。きっと、大切な人や友人には寄り添ってあげられるあなただと思うから、あなた自身にもそれをしてあげてほしいなと思います。
「ゆるせない」と思うことは、必ずしもあなたの心が狭いとかあなたが未熟だということではありません。他のことはゆるせてきたのに、このことはゆるせないと感じているわけです。やはりそこには、相手が悪いという事実があるとわたしは思います。ただ、ゆるせなくて苦しいという自分自身を責めてしまって、さらに痛めつけてしまうようなことはできるだけ避けてほしいなとも思います。
はい、でもそれが難しいんですよね(^^;)わたしも難しいです。
だから、「あー、ゆるせない。ムキムキー!!」ってなる前か、なった後でもいいので、心の中で「うんうん、ゆるせなくていいよわたし、そう決めたんだったね!」っていう流れに持っていけたら今よりも少し楽になれるんじゃないかなと思います。
それでも苦しい時は、心の専門家の方やカウンセラーさんに相談するのがいちばんいいかもしれません。私自身も、今、公認心理師さんのカウンセリングを受けており、一人では決して気づけなかった自分の考え方の歪みを知ったり、客観的に見てもらうことでわたし自身にも客観的な視点が生まれました。決して悩みが消えたとか、気分がいつも清々しいということではなく、「それでもいい」というところにとどまることが可能になった、といったところでしょうか。
どうしてもゆるせなくて、あなた自身が苦しくてどうしようもない時は、ぜひカウンセリングを受けることをおすすめします。もちろん、わたしにご相談していただいても大丈夫です。私自身の経験したことしかお話はできませんが、そこそこ苦しい経験はしてきましたので(^^;)、何かお役に立てるお話はできるかもしれません。CONTACTからご相談いただいてもいいですし、Instagramの方へメッセージをいただいても大丈夫です。
ゆるせない相手のことで、頭の中を埋め尽くすことだけはしたくない!そんな思いでわたしも日々頑張っています。なるようになるとは思いますが、できるだけリラックスして気分よくいたいものですよね。
それでは今日はここまで。
いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。
では、またお会いしましょう。
CHIKAKO
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